頂いているお問い合わせ内容ですが、YDA138がデータシート上で8Ω負荷で最大10W/ch(ステレオ時)の出力となっているのに、15Wはおかしいのでは無いか?又は、誤記載ではないか?との趣旨でございます。
結論から申し上げれば、生産前の最終試作段階のアナライザーでの計測で最大出力775.0mVrms(0dB)入力で13.5V時に4Ω負荷で約20W/ch(ステレオ時)、12V時で約17W/chの出力を計測しております。
実際のところ、データシート通りの設計ですと、ご指摘の通りこのような限界値近くでは出力の安定性も悪く、ヒートシンク無しの基板放熱では熱設計上で苦しいのも事実です。
そこでFX152J PROでは、設計段階より15W2chのコンセプトを実現すべく、サーマルパッドからの放熱がスムーズに行くよう、グランドデザインに工夫をこらしたり、出力に合わせた受動部品のチョイスを行い、出力を担保できるかたちで完成し、リリースに至りました。
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弊社のFX-AUDIO-製品は中国の企業とベースモデルを共同開発で製造しております。
その関係上、最大出力の表記は概ね瞬間最大出力となっており定格出力ではございません。
*瞬間最大出力は測定条件の規定などなく、海外の規格では20ms出力できれば表記可能となっております。
とは申しましても、音楽を聴く上でピークが連続する場面もございます。
そのような20ms以上続く音楽での15W出力は担保されておりますので、ご理解いただければと存じます。また定格出力ではございませんので、連続で15Wを出力し続ける使い方では保護回路が働きます。
そのことを異常な動作と仰っているようですが、その動作自体は製品仕様となっております。
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