こちらは、音楽音源を入力して「15W+15W/4Ω」の出力に相当する飽和状態(※1)で再生し録音したデータを、波形編集ソフトで展開した音声と波形である。
その結果は、18%という大量の高調波歪発生により、濁った不鮮明な音声となり、上記の正弦波入力による出力断続現象と同様な断続状態が曲の終了まで続いた。
※1:音楽音源の振幅は一定でないことから飽和(=クリップ)する範囲は最大振幅付近に限られ、振幅のすべてが飽和する「15W+15W/4Ω」の試験信号による出力結果の電力と同等にならず、実際の出力電力は、出力開始から最初の出力遮断が発生するまでの時間で推定できる(前ページの波形図を参照)。